赤ちゃんにとって、この世に誕生するということは、大変な喜びです。
しかし、お母さんの子宮の中で、自分の命をゆだねていた胎児期と比べると、一転して、地球環境に適応する為の色々な試練があります。生まれたとたん、自分自身で呼吸を始めます。気温の変化も初めて皮膚で感じます。赤ちゃん自身の自律神経でバランスをとって生きることを始める瞬間でもあります。人として自律するための大きな第一歩です。
お腹が空く感覚も生まれて始めて知ります。だからこそ、赤ちゃんが生まれたら出来るだけ早く抱っこして、撫でて擦って、赤ちゃんを安心させてあげたいものです。これが「タッチ・コミュニケーション🄬」の原点です。「タッチ・コミュニケーション🄬」は子どもがいくつになってもできますし、年齢に関係なく心を安定させ、気持ちにゆとりを生みます。更に、安心は子どものストレス耐性を強化して、子ども自身に問題解決の能力を生み出します。
ですから、これからのストレス社会を生きる子どもたちにとって「タッチ・コミュニケーション🄬」は、一生使える必須アイテムなのです。
未就園児対象に、呉ポートピアパークにてセミナー開催中。親切丁寧な実践講座です。ぜひ一度体験してみてください。お子さんの表情が変わります!
~生まれてすぐの「タッチ・コミュニケーション🄬」~
イヌやネコの育児方法は、子どもを舐めることから始めます。誰から教えてもらうわけではありませんが、出産直後から、とにかく子どもの体中を昼夜問わず舐めます。私たち人間も、彼らと同じ哺乳類です。抱っこして擦る、撫でるなど、子どもへの慈しみの気持ちを、やはり皮膚からのタッチで心にケアをします。これが赤ちゃんへのマッサージ、心を込めて行う「タッチ・コミュニケーション🄬」なのです。
ところで、現代のストレス社会では、人間ばかりか動物までも、母親が過剰なストレスを感じるとそのような自然な行為が行えなくなることがあります。育児は「24時間子どもの命を守り育てる」という重責を抱えています。睡眠不足になったり、食事が不規則になったり、自分の時間が持てなかったりと、心身共に疲労が重なり、我慢の限界を超えそうになることもあります。ぜひ、そういう時に「ベビーサポートセンター」を利用してください。これまでの育児、子育て体験を基に、専門的な研修を受けた30歳から60歳代のベテランのタッチ・シッターが、皆さんのストレスケアをお手伝いします。相談窓口の「託児プランナー」にお気軽に声をかけてください。ストレスケアのメニューからお好きなものを選んで頂けます。
2008年7月25日更新
NPO法人 日本タッチ・コミュニケーション協会
宇治木敏子